「まーいー!!」
「あ、美樹ちゃん。おはよー。」

私は、舞衣。
今日から中学1年生だ。

「ねぇ、うちら同じクラスだったよ!」

この子は、親友の増田美樹(マスダ ミキ)。
小学校からのお友達。

「ほんとっ!?やったね!」


「あ、まい。おはよー!」
「はよー!」
「高橋、おはよっ!」
「おはよっ!」

クラス分けの紙を見ていた子達が私に挨拶してくれた。
みんな知っている子ばかりだ。

この中学校は、私達の通っていた小学校が隣にあるから受験した人意外は、みんなこの中学校に入学する。
だから知らない人はあまり居ない。

それに、この中学校は、2クラスしか無い、小さな中学校だから知らない人が居ても、すぐに覚えれそう!


「おはよっ!」

あ、この声は…

「梶原!!」
「ん?どうかした?」
「あ、いや。なんでもない。」

梶原は、私の片思い中の相手だ。いつ見ても、カッコいいー。
私は、つい見とれてしまった。

「おーい。高橋ー?」
「…」
「あ、アイスが落ちてる。」
「え!?どこどこ?」
「ばーか!嘘だよ。」
「もー!止めてよっ!」

梶原は私を見て、ケラケラ笑っている。
嘘を言われても梶原なら許しちゃう。