腫れ上がった鼻っ面を舐めながら、ちらり柴犬の方を見ると、奴は憐れむような目でこちらを見ている。 ちくしょうめとは思ったが、怒ろうにも鼻が痛くてそれどころではない。 なんと情けない事であろうか。私はすっかりしょげ返ってしまった。