野良犬



人間は、空いていた方の手で、檻の入り口の格子扉を乱暴に閉めたのである。


結果、私の長い鼻っ面は鉄格子に挟まれて痺れるほどの激痛が走り、ギャンとひと声上げて飛び退いたその隙に、こんどはしっかりと扉を閉められてしまったのであった。