緊張しっぱなしの私。



数馬に促され私は座った。


でも数馬の手は握ったまま。


ミキさんがそんな私たちを見て、「あら仲がいいのね。」


私は慌て手を離した。



「繋いだままでいいわよ。」


ミキさんが笑う。



私は恥ずかしくて俯くと、「あずみちゃんもっと堂々として、自分に自信もたなきゃ駄目。」



だって自信なんてもった事ないし、



「私自分に自信もった事なくて、身長が高い事気にして背中丸くして歩いてたんです。」



ミキさんは優しい笑顔で、私の話を頷いて聞いてくれている。



「そんな私がモデルなんて絶対無理と思った。


たけど私今のままじゃ駄目になりそうで怖い。


なんか変わらなきゃって思うんです。」



「偉いわ。自分でその事に気付くなんて。


自分自身の為にモデルに挑戦してみるのもいいかもね。」



ミキさんに握手を求められた。



「あずみよろしくね。」