助手席の私はため息をついた。



「あずみ朝からため息。」



だって母が今頃鬼のような顔をして怒ってだろう。



と思うと今日家に帰るのが恐い。



「あぁどうしょう。母さん怒ってるだろうなぁ?」



「あずみの母さん怒るとそんなすごいのか?」



違う。あんたのせいすべてが。



と言いたいが止めた。



話すのが面倒くさい。



「あずみ俺の事怒ってる訳?」



あっ!又心読まれた。



「ならどうする ?」



「別に俺はかまわない。」



はぁ何だったら聞くなよ。


一々頭来る。



数馬が私を見て笑う。



「何してるの!前向いて運転してよ。」



はいはいと言って前を向く数馬。



結局今日も又車で、学校まで来てしまった。