「美香ちゃん覚えがいいねぇ。あずみとは三回は会ってるよ。」



三回も?なのに私は覚えていない。



「二人切りでもあってるし。」



何?その意味ありげな言い方は。



悪いけど覚えてないや。



「まぁ二人切りの時は暗かったし、俺の顔を見てなかったかもな。」



一体どういう事ですか?



又美香が、「あっ!あずみがあのストカーにあった時助けた人が、


もしかして数馬さんだったの?」



「はぁ。何であずみが覚えてなくて、美香ちゃんが覚えてるんだよ。」



又呆れた顔の数馬。



だってあのストカー思い出したくもないしさ。



あの時そう助けてくれた人の顔は見てない。



つぐその後に京一が来て、


私の事抱き締めてくれたのは覚えている。



「あずみ本当に覚えてない訳? 」



「うん。」



「あり得ねぇだろうが、あん時あいつナイフ持ってたし、


かなりやばかったぜ。」



そう言えば何か光る物を持っていたような気がする。


「ごめん。」としか言えなかった。