次の日病室のドアをノックする音。



私は検査入院だから、友達にも連絡はしてない。



誰だろうと思い、「どうぞ。」と声をかける。



中々ドアが開かない。



不思議に思い数馬に開けてもらう。



そこに立っていたのは、春菜さんだった。



私と数馬は顔を見合わせた。


春菜さんが一人で何の用事なんだろう。



京一と別れた原因の私に文句を言いに来たとか?



今の私には耐えきれないよ。



数馬が心配そうな顔をする。



私はこれ以上数馬に心配をかけたくはない。



「春菜さん入って。」ともう一度言ってみた。



春菜さんが入って来た。



数馬は、「何か飲み物買ってくるな。」と病室を出て行った。