もの凄い勢いで転がり落ちた。



京一の声なのか?数馬の声なのか?分からない。



「あずみしっかりしろ!大丈夫か? 」



私はそのまま意識を失った。



どのくらいたったのだろう?



目を覚ました私は、辺りを見渡した。



目の前には、数馬がいた。


「あずみ分かるか?」



数馬が今にも泣きそうな顔で私を除く。



なんだかそれが可笑しくて、笑ってしまった。



「良かった。」



ごめん数馬。いつも心配かけてばかりで。



あっ。私大丈夫?何処?ぶってない。



歩けないとか?ヤバいじゃん。



私どうしたんだっけ。



何で階段なんかから落ちた。



あっ。そうだ。私春奈さんと京一の話を聞いて、それで驚いて。



みんな思い出してしまった。



思い出したくなかったよ。