私は次の日、数馬と一緒に実家に久しぶりに帰った。


数馬の車を降り玄関のドアを開けた。



「ただいま 。」



玄関には、京一の靴ともう一つ女物の靴があった。



やっぱ春奈さんが一緒なんだ。



なんか張り切って帰って来た自分が、急に恥ずかしくなった。



でもこれが現実だから、仕方ない。



ここでめげてどうするあずみ。



気合いを入れ私は家に入った。



居間には父と母がいた。



「あずみ早かったのね。」



「うん。」



「一人なの?」



「数馬が一緒だよ。」



「あらそうなの。早く上がってもらいなさい。」



数馬は居間で父と楽しいそうに話までしている。



「京一は部屋?」



「そう春奈さん連れてきたの。あずみ二人にお茶持っててくれる。」



「うんいいよ。」



京一に会いたいし、彼女いるのに部屋には入りにくい。



だけどお茶持ってくだけなら大丈夫だよね。