想い出の宝箱





時計を見たらもう
夜の11時で門限なんかとっくに
過ぎていた


何度もお母さんから電話がかかってきた
けど、出れる状況じゃないし
帰ろうとも思えなかった




ヴーヴー

携帯のバイブ音がなって
見るとそこには「広瀬 竜也」と書いてあった



本当は出れる状態じゃないけど
手は勝手に動いていた


「もしもし・・」


「彩?・・・泣いてんの?」


「広瀬ー・・・私もう無理・・」


泣きながら今日のことを言おうとしたら
後ろからケータイを奪われた


「は?」


後ろを振り返ると翔太が私のケータイを
切っていた


「彩、なんであいつに話すの?」


「・・・翔太に関係ないじゃん」


「じゃあ、なんで俺の顔見ないんだよ」



涙でいっぱいの顔なんて見られたくなくて
隠していたのに腕を引っ張られ
向き合う形になってしまった