想い出の宝箱





朝あんなにも嬉しそうだったから

信じられなくて翔太に電話していた



「もしもし、翔太?」


『彩?メールに書いたんだけど今日
一緒に食えない』

「え?なんで?」



できるだけ平常心を保ちながら聞いた

『ごめん、ちょっと華穂も
弁当作ってきてくれたらしくて』


「え・・・でも先に約束したの私だよね・・」


『ごめん、華穂にはいろいろと助けてもらってるし

それにいっつも断ってばっかだからさ』


「・・・そっか・・そうだよね」



そういって私はケータイを切った




こぼれそうな涙をこらえて笑った


てっちゃんに言われたように笑った



「アハハ・・こんなに食べれないよ」


笑顔とは反対に心の中には黒い気持ちが
渦を巻く



先に約束したのに
私だって助けてるのに


「そりゃ、ひどいな」



誰もいないはずの屋上に
私以外の声が聞こえた


振り返るとそこには広瀬がいた