想い出の宝箱





放課後

私が嘘をついてしまったから

広瀬はそれに合わせて
一緒に帰ってくれるらしい

でも、実際は励まそうと
してくれているんだと思う




「彩、帰るぞ」


美咲たちは驚いていたけど

私たちは並んで校舎を出た




広瀬もモテるからいろんな人に見られるけど


私はそんなの気にしなかった


いや、気づかないくらい

翔太と華穂ちゃんに目がいっていたんだ





「あれ、くっつきすぎじゃね?」


隣で広瀬がつぶやいた



翔太と華穂ちゃんは仲よさげに
笑いあい時折叩いたりしてふざけ合っている



「翔太の隣とられちゃった・・・」


「何言ってんだよ」


「私の特等席だったのにな」



無理やり笑いながら広瀬に言った


「ごめんね、嘘につき合わせて


もうここでいいよ。
じゃあね!」


「お、おい!!」


校舎から出て5分くらいの場所で

私は広瀬に手を振って

翔太とは反対の道に走って行った