校舎に入るといろんな奴が 声をかけてくる もちろん誰の記憶もない 最初のころは見ず知らずの人に 声をかけられているみたいで 怖かった だけど、侑吾や竜也がよく そばにいてくれたから 今では声をかけられても 平気だし だんだんと、名前も覚えられるようになった 名前は俺が思い出せなかったときとかは きまって彩が耳打ちしてくれる 俺は記憶がなくても幸せなのかもしれない