想い出の宝箱





2人の会話が少し途切れたところで

病室に入って行った



何も聞いてなかったように



「そういえば、お母さんからリンゴ
もらってきたんだった!!広瀬も食べる?」


「あぁ、ありがと」



私はリンゴを剥きながら

翔太に話しかけた



「ねぇ、翔太?

何か思い出したことってある?」



「全然思い出せてない

ごめんな」



「あ、いいのいいの
ゆっくりでいいから・・・」


「あーでも、意味の分からない映像が
頭をよぎったり


めちゃくちゃどーでもいいことは
たまに思い出す」


「思い出してんじゃん!!」


「いや、どーでもいいことすぎて
言えんかった」



「で、なんなの!?」



私と広瀬は翔太に近づき

なになに?としつこく

聞いた