ある日の放課後。 授業を終えて学校の校門を出た私は、息をするのも忘れるぐらい驚いた。 だって、校門の横の横に佇んでいる人は! 何度も瞬きをして、その人物を見つめる。 でも、何度見つめても、やっぱりその人物は私の大好きな人に間違いない。 先生!会いたかった! 私は一目散に、先生に向かって走り出す。 「お帰り。よかったよ、紫乃ちゃんに会えて。すれ違ったらどうしようと思っていたから。」