「友梨菜〜いつまで髪の毛いじってるの〜?早くしないと遅れるわよ。」
「は〜い、ママ」

私は『高畑友梨菜』(17)。今はいつも通り自慢の髪の毛をアレンジしている。

毎朝中学生の妹の髪の毛もアレンジするから、毎回早起きしないとならない。

私はこんなフツーの高校生。のつもりなんだけど…。…クラスの皆には『モテるね〜』とか『天然じゃね?』など、自分が全く思っていない事を言ってくる。
ずっと前から言われてるんだけど、未だこの謎は解けないまま。
今日こそはこの疑問を解決すべく、私は早足で学校へ向かった。 すると、学校へ向かう途中…
三人のヤンキーが私に近づいてきた。…?なんだろう…?
そして三人のうち、一人が私に話しかけてきた。
「お〜ネーチャンカワイイじゃ〜ん♪」
???????
「胸デッケ〜♪大当たりじゃね?」
????????
「今から一緒に出掛けない?」
え〜っと…。
「ど、どこにですか?」
「どこって…う〜ん……良い所♪」
良い所??
良い所って…どこ???????
「あの…良い所って…?」
「え〜っと…カフェとかかな(汗)」
う〜ん…早足で来たからまだ少し時間あるし…コーヒーおごってもらおうかな♪
「じゃあ、少しだけならいいですよ。」

「よしっ!じゃあ交渉成立だな!」
一人のヤンキーがガッツポーズした。

「じゃあいこうぜ〜♪」
私が三人のヤンキーと一緒に歩き出したその瞬間…。
「おい」
???????
突然後ろから低くて落ち着いた声が聞こえた。
驚いて振り向くと、そこには、またまた派手なヤンキーが立っていた。



誰???????