「お前、今日は不機嫌なんだな」



ギクッ!


荒川は何気感が鋭いんだな



「別に何でもねぇって」



音楽プレイヤーにイヤホンを巻き付け、ポケットにしまう



「ならいいけどよ。ところで本題に入りたいんだけど…」



その頃の俺は頭の底からモヤモヤと愛美の顔が浮かんできていた


それもなかなか消えない


今、愛美に会っても冷たくあしらってしまいそうな気持ち


勿論、愛美を正面から見れない


なぜなら雄大とキスをしたところを見てしまったから…