雄大の胸元を掴んで睨みつけていたが、バッと腕を降ろした 「見損なったよ」 そう雄大に言葉を残して背を向けて走っていく愛美を追いかけた 何度名前を呼んでも愛美は走り続けた 愛美に追いつくととっさに腕を掴んだ 「…放して。もうほっといてよ!」 愛美は泣きながら俺の手を腕から放して走ってどこかへ行ってしまった 「どうすりゃいいんだよ」 このままだと愛美が悪者扱いされ、田崎達から避けられるんじゃないか? そうなったらどうやって愛美を守ればいいんだ? 一人廊下を歩き、学校から出た