「でも…名前は知ってるの。

そりゃそうよね、一緒に遊んだし、母さん同士で話したりして…」


「ねぇ、母さん…」


俺は話を遮った。


「母さんたちは今まで…
どこにいたの?」



さっきから気になっていた。



「ここの隣町のアパートよ」



俺はそれを聞いた途端
脱力感に見舞われた。



なんだよ…


そんなに
近かったのかよ…


だったらすぐ
会えたじゃんか。




乙葉にも
会えたじゃんか。




そんな近かったのかよ…