「葉山となにがあった?」 なにかあった、ではなくなにがあったと聞いてくる秋人。 そりゃ泣いてればなにかあったのは一目瞭然なんだろうけど。 「うぇ……っ」 さっきのことを思い出せば、また目頭と心の底が熱くなる。 「今日、葉山の誕生日だったんだよね?」 こくり。 優しく、ゆっくりと言葉を紡ぐ秋人の言葉に、涙のせいで震えながらもしっかり頷く。 今日6月2日は夏輝の誕生日。 毎年二人っきりでお互いの誕生日を祝うのが恒例になってた。 だから秋人との約束も断ったのに。