携帯に手を伸ばした彼を横目に





「 ・・・・ごめんなさい 」





・・・・部屋を飛び出した。





「 麗華!!! 」





背中にぶつかる彼の声を
なるべく聞かないようにして
知らない道を走り回った。







横断歩道も駆け抜けて
止まらずに、一直線に。