スローモーションのように 振り下ろされる拳。 目を瞑ることも忘れたあたしは ・・・・大きな手を見た。 「 何してんだ 」 「 他人は引っ込め! 」 「 殺す気か 」 「 だったら何だってんだ! 」 目の前で止まった拳。 握られた父の拳は 大きな手に包み込まれて あたしの目の前で手の主が 狂った父を止めている。