「 痛みは? 」 「 ないです 」 「 じゃ、これでいいな 」 あたしの体に白衣を被せると 後片付けを始める。 「 ・・・・ 」 手際、いいな・・・ 包帯巻くのもうまいし。 後片付けもすぐ終わっちゃうし・・・ 「 ・・・ん、なんだよ? 」 気付けば、あたしは彼を目で追っていたようで 不思議そうに首を傾げる彼が ずいっとあたしの顔を覗き込んだ。