「 え?だってキツくなるだろ? 」


「 知らない! 」





ニヤニヤと笑う彼を見て
”最低”とクッションを投げつけた。





「 ったく、じゃあ何だよ? 」





手探りでポケット辺りを
確認しだす彼の手が
ポケットでピタリと止まる。





「 ・・・・・・コレ? 」


「 ソレ 」


「 ・・・コレか 」


「 ソレだよ 」





お互い黙り込んで、
妙に重たい空気が流れる。