彼の運転する車のエンジンが止まり あたしの手を引いて、 あの砂浜へ向う。 「 ・・・龍弥 」 彼は、何も話さなかった。 あたしの問いかけにも答えずに あたしを見ないで、ただ前へ進む。 「 ・・・龍・・ 」 以前、来たときはすごく怖かった この道も、ガサガサって音も 今は怖くない。 それは、龍弥の手があたしの手を 強く握ってくれているから? それとも、これからの方が怖いから・・?