「 ・・・・龍 」 あの人の名前の呼び方・・・ すごく親しそうだった。 「 お前、何してんだよ 」 寝起きなこともあって いつもより少し低い彼の声が 部屋に響いた。 ビクリと肩を上げたあたしは どう言い訳をしようかと チラリと彼の方に目をやると 「 ふざけんな 」 彼は電話に夢中だった。