「 ・・そう・・・大変だったのね 」 話し終えたと同時に 終点の駅についた。 紫さんはあたしの手を掴んで 駅から出ると、薄暗い路地へ入った。 「 麗華ちゃん、これからどうするの? 」 紫さんは路地の奥へ奥へと 少し足早に進んでいく。 「 ・・・・何も、考えてません 」 「 じゃあ、あたしと考えようか 」 「 え・・・? 」 立ち止まった目の前には 大人の雰囲気を漂わせるバー。