あたしはこんなに軽くなって
動けるようにもなったのに
彼はもう、疲れきっている。





「 あたしが、いなきゃよかった・・のに 」


「 ご家族か何かかしら? 」


「 ・・・・・ッ! 」





いとも簡単に当ててしまう紫さんに
動揺してしまう。







「 詳しい話・・・聞かせてもらえる? 」







あたしは小さく頷くと、
今まであったことを話した。









──────────家を出てきた理由と共に。