財布と着替えを少し鞄に詰めて
龍弥が寝てる間に手紙を書いた。






「 ・・・・・ッッぅ 」






書いているうちにポタポタと
机や紙を濡らした涙も
離れたくないと伸ばした手も








龍弥が守ってくれたから、ある。









あたしがいなくなったと分かったら
父は龍弥から手を引くから・・・だから・・・。









「 ・・・・ごめんね・・・ 」









───────────・・ありがとう。