「 麗華ちゃん!!!! 」






清々しい日曜の朝。
龍弥がいない限り
外に出られないあたしは
することもなく、1人呆けていた。







「 ・・・開けてよ! 」







ドアの向こうで聞こえる海くんの声。
多分 一緒に楓くんもいて
音が響かないように控えめに
ドアをノックしながら、あたしに
ドアを開けるように託し続ける。







「 龍弥にだめって言われてるの 」


「 俺等ならいいでしょ?緊急なんだ! 」


「 ・・・ 」


「 もう、隠れてらんないんだよ 」








声のトーンが確実に下がって
海くんは話を切り替えた。