「 チッ・・・裏だ 」





”嫌な予感がしたんだよ”
と 龍弥は言っているけど
あたしには何が何なのか
全く分からなかった。





「 お前、見れるか? 」





曲がり角を曲がれば
倉庫の裏に着く。






「 ・・・見てもいいもの? 」


「 別に・・嫌なら俺の後ろにいろよ 」






少し厳しい顔をした彼は
あたしの手を強く握って
1歩、また1歩とゆっくり
進んでいく。