「 りゅ・・・・や? 」


「 多分、アレはお前の父親じゃねーよ。
  1回見た顔は忘れねぇ 」







・・・じゃあ・・・誰が?






「 まだわからねぇけど・・・楓が
  捕まえてるから、行くぞ 」


「 え? 」


「 ドアぶっ壊したから仕方ねーだろ 」









・・・自分で壊したくせに。






握られた手が、優しくて
でも力強くて・・・・
いつの間にか震えが止まって
自然と笑っていたことに気がつかなかった。