僕の彼女は幽霊で


女の子の体は
乗用車の車体に
吸い込まれるように消え、

そして、乗用車が去った後
その場に変わりなく立っていた。

女の子は俺を見てにこ、と笑う。

そんな彼女を見て、
俺もほんの少しだけ笑う。