僕の彼女は幽霊で


俺の後ろから、
猛スピードで耳障りな轟音を出しながら
乗用車が迫ってくる。

このままのスピードで
両者が鉢合わせしてしまったら、
女の子の命は、確実にない。

助かったとしても、
その大きな傷の痛みに
日々、悩まされることだろう。

だが、全て彼女が
普通の女の子だった場合の話だ。

彼女は、もう、
普通の女の子でなくなってる事は、
わかっていた。