夫婦が、俺の存在に気付き、
俺のもとにやってきた。
「何で、あの子が死ななきゃいけなかったの?」
女性が泣きながら口を開く。
やはり、凛の母親らしい。
「貴方が悪いのよ。」
不意に、凛の母親が
俺を睨みつけながら、そう言った。
「おい、やめろ。」
凛の父親がそう言うが、
凛の母親は言うのをやめなかった。
「貴方が凛をデート何かに誘ったから、
あの子は死んだのよ。
全部、貴方の所為よ…!!」
そう言って、
凛の母親はその場に泣き崩れた。
声をあげて、
凛の母親は泣いた。
俺はただその場で
立ち尽くすしかなかった。



