僕の彼女は幽霊で


凛の周りにできた血の池は
さっきよりも大きくなっていた。

真ん中に横たわる凛の顔が、
白くなっていた。

救急隊員らしき人が救助に当たる。
俺は凛が止血をされ、
救急車に運ばれるのをただただ見ていた。

そして俺も、
治療のために同じ救急車に乗せられた。

何も聞こえてこなかった。
救急隊員の声も、
君の音信化された心音も
何も、何も、何も、