僕の彼女は幽霊で


その瞬間、
俺は男に逃げられ、
腹を蹴飛ばされた。

そこに警察が来た。

俺は、
男が警察に取り押さえられるのを
ただ見ていた。

男を取り押さえたあと、
若い警官が俺によってきた。

「君、大丈夫か?!
 血だらけだぞ!」

血だらけ…。

……凛!!

俺は警官の制止を振り切って
凛のもとへ走った。

実際10mくらいしかなかったのに、
この時に俺にとっては、
とても遠く感じた。