僕の彼女は幽霊で


車のエンジン音がした。
高速で走っているらしい。
エンジン音はこっちに迫ってきた。

嫌な予感がして、
後ろを振り向いたころには、
もう遅かった。

大型のワンボックスカーが、
俺らに向って迫って来ていた。

「!」

反射的に君を手を引っ張って
よけようとするが、
間に合いそうになかった。

車から守るように
君の前に立ち、痛みに備えた。