時間は、
これでもかというほど
ゆっくり、ゆっくりと過ぎていき、
やっと日曜日になった。

現在9時。

あと30分したら
家を出ないと間に合わないよな。

姿見で自分の服装を見て、
壁にかかっている時計を見ながら思った。

それなりにおかしくはないと思う。

でも、不安なので、
母さんに聞いてみよう。

「母さん、
 これおかしい?」

母さんは意味ありげな顔をして、
「バッチリ」っていった。

よし、バッチリならいいか。
つーか、母さん、絶対何か感づいた。