僕の彼女は幽霊で


教室に戻ってからは、
担任の紹介、自己紹介があった。

それで、
俺は君の声を久しぶりに聞いた。

優しい、

アルトよりもほんの少し高い声は
健在だった。

そういや、
君の名前を初めて聞いた。

呆れるよな。

好きな人の名前さえも知らなかったなんて。