どういう反応をとればいいのか、全くわからなかった。


この状況って言ったいなんなの?
わけわかんなくなってきちゃったよ…


そう思ったってなにが変わるわけでもなく、圭太に手を引かれて部屋に案内された。


「ここが、姫のお部屋です」
「…ここが?」


広すぎないかなぁ。


まず、私はそう思った。


部屋は無駄に広くて、キラキラしてる。


「ここだよ」
「信じられない…」
「事実だよ」


圭太の言葉は嘘には聞こえなかった。


でも、なにひとつおぼえてないんだ。


このお城も、
この部屋も…


何もかも記憶にない。


「そんな、考えることじゃないんじゃないかな?」
「わかったような口聞かないで」
「でも、本当のことだと思うよ」


意味がわからない。
突然すぎだ。