「えっ……?」


私は弱々しい声しかでなかった。


「帰れないというより、出られないんじゃないかな? やってみる?」


ニコッと笑って、圭太が言う。


な、に?
どいう、こと?
わからない……?
なんで、でられないの……?


私はそう思いながらも出口を探そうと立ち上がろうとした時だった。


「っ…………!!」


足に激痛が走った。


"バタン"


私の体はバランス感覚をなくし倒れる。


「な、んで……?」


私の目から涙がこぼれる。


「どう、して……?」


私は声を挙げ泣き出した。


「言ったでしょ? 帰れないってさ」


またニコッと笑う。


いやだ!
いやだ!
いやだ!!


こんなとこで……
なにされるかわかんないような場所で……
いるなんて……
いやだ!!!!


私は心の中で叫んだ。