「いやだな、そんな改まって頭なんか下げないでよ。拍子抜けしちゃうじゃないか」
「ハーリー王子!今時間は確か学習の時間の筈では?!」
「うん。そうだけど、今日はアカザが風邪で寝込んでいるんだ。だから今日はいつもの場所でおサボり!“夕の来の刻”の鐘を聴いてシュレイツが来る時間だと思って、正門まで迎えに行ったんだよ」
「私をわざわざ迎えに・・・・・、そんな事しなくても良いですから、しっかり学習していて下さい。一国の王子が・・・・・、ゆくゆくはこの国の王になられるお方が、いつまでも子供の儘ではいられません!そろそろ王子としての自覚を持って、しっかりしていて下さい」
「え・・・っ?」
ハーリーは、シュレイツらしくない自分への対応と応えに耳を疑い、心臓をえぐられるようなショックを受けた。
「だ・・・・・だってシュレイツ、たまには息抜きくらいしなければ、勉強も身が入らないって・・・・・、そう言ってくれてたのはシュレイツじゃないか。・・・・・僕はシュレイツが教えてくれた秘密の場所で休んでたんだ。だけどちゃんとアカザの作るテストいっつも百点取ってるもん。今日はアカザもいないから学習はお休みにして迎えにきたのに」
ハーリーがそうやって言い訳している時には、既にシュレイツは背を向け、王室に向かって歩いていた。
「シュレイツ・・・・・しばらく会わないうちにこんなに冷たくなっちゃうなんて・・・・・そうだ、きっと疲れているんだ。後でもう一回シュレイツに会おう」
「ハーリー王子!今時間は確か学習の時間の筈では?!」
「うん。そうだけど、今日はアカザが風邪で寝込んでいるんだ。だから今日はいつもの場所でおサボり!“夕の来の刻”の鐘を聴いてシュレイツが来る時間だと思って、正門まで迎えに行ったんだよ」
「私をわざわざ迎えに・・・・・、そんな事しなくても良いですから、しっかり学習していて下さい。一国の王子が・・・・・、ゆくゆくはこの国の王になられるお方が、いつまでも子供の儘ではいられません!そろそろ王子としての自覚を持って、しっかりしていて下さい」
「え・・・っ?」
ハーリーは、シュレイツらしくない自分への対応と応えに耳を疑い、心臓をえぐられるようなショックを受けた。
「だ・・・・・だってシュレイツ、たまには息抜きくらいしなければ、勉強も身が入らないって・・・・・、そう言ってくれてたのはシュレイツじゃないか。・・・・・僕はシュレイツが教えてくれた秘密の場所で休んでたんだ。だけどちゃんとアカザの作るテストいっつも百点取ってるもん。今日はアカザもいないから学習はお休みにして迎えにきたのに」
ハーリーがそうやって言い訳している時には、既にシュレイツは背を向け、王室に向かって歩いていた。
「シュレイツ・・・・・しばらく会わないうちにこんなに冷たくなっちゃうなんて・・・・・そうだ、きっと疲れているんだ。後でもう一回シュレイツに会おう」

