『しかし王子。ダルターニエベストの火山口の周りの土質は栄養素がとても濃くて、その土で育ったグリーンパールを食べて育つ事によって、健康でい続けることができるのです。特に、抵抗力が低い幼少から成長期に必要とされている栄養素が全て入っていて、一日一粒のグリーンパールは医者いらずって言うくらいなのですよ』
『病気になったらシュレイツが看病してくれるじゃないか』
『いいですか王子、グリーンパールは山のてっぺんで淋しく芽を出し、花を開き、緑色の実がなるまで、いつか自分を積んでくれる人が現れるのを待っているんですよ。
いつか栄養いっぱいの実になって、“早く私を積んで下さい”と、山の上から風にメッセージを乗せて私達人間に知らせてくれるのです。そして、やっと暖かいスープの中に入って皆に飲んでもらい、自分の栄養が人々の体を守る役に立つのです。
真夏になっても雪の消えない程の寒さの中、冷たい風に耐えているのは、その役割を果たす為だけなのですよ。
それが、王子がせっかくのスープを飲んでくれないと、王子がまたすぐに風をひいてしまい、王子を守れなかったグリーンパールは、お空の上で神様に大目玉を受けてしまうのです』
(シュレイツの話を聞いて、僕は、今まで飲まなかったスープの中に入っていたグリーンパールが、お空の上で神様に大目玉を食らっていたのか?と、罪悪感を感じ始めた)
『病気になったらシュレイツが看病してくれるじゃないか』
『いいですか王子、グリーンパールは山のてっぺんで淋しく芽を出し、花を開き、緑色の実がなるまで、いつか自分を積んでくれる人が現れるのを待っているんですよ。
いつか栄養いっぱいの実になって、“早く私を積んで下さい”と、山の上から風にメッセージを乗せて私達人間に知らせてくれるのです。そして、やっと暖かいスープの中に入って皆に飲んでもらい、自分の栄養が人々の体を守る役に立つのです。
真夏になっても雪の消えない程の寒さの中、冷たい風に耐えているのは、その役割を果たす為だけなのですよ。
それが、王子がせっかくのスープを飲んでくれないと、王子がまたすぐに風をひいてしまい、王子を守れなかったグリーンパールは、お空の上で神様に大目玉を受けてしまうのです』
(シュレイツの話を聞いて、僕は、今まで飲まなかったスープの中に入っていたグリーンパールが、お空の上で神様に大目玉を食らっていたのか?と、罪悪感を感じ始めた)

