ルカは、怒りで真っ赤になった私を見て、大きなため息をついた。
「人間の貴様に話したところで、何の解決にもならん」
「なっ……!!」
なに!?
人間だから何だってんだ。
そりゃ、私の力なんて悪魔のルカに比べたら足元にも及ばないかもしれないけど。
けど、真相を聞くぐらいしたってバチは当たんないでしょ?
ルカの言う通りずっと大人しくしてたんじゃ、私がここに来た意味ないじゃん!!
「シキ」
「はい、ルカ様」
「おまえは、このブスから絶対に目を離すな」
「……まさか」
「ああ……
時期、アイツが動き出すだろう」
ほら、また。
私のわからない会話。
コイツ、本気で私に話す気はないらしいな。
上等だ。
話してくれないなら、こっちからとことん調べてやるまでだ。