「貴様には関係――」

「はいはい。
私には何の関係もないよっ!!
でも、シキにはちゃんと謝りなよっ!!」


私がルカに吠えると、シキがオロオロと私を見た。


「サラ様。
私は大丈夫ですので」


「シキは黙ってて!!!!」


「……サラ様」


キッ!! っと目を吊り上げる私に、シキは目を丸めた。


「ルカ。
あんたもしかして、自分に秘密があるのがカッコイイとか思ってんの?」


「はっ?」


ルカの眉がピクリと動く。


「シキの言葉を遮って、“黙れ”“ベラベラと口を開くな”ばっか。
一体何があったのか知らないけど、あんな血相を変えたシキを見たら、尋常じゃないことが起きてることぐらいわかるよっ!!」


「………」


「ヘイリって誰?
魔界に会議に行って、傷だらけで帰ってくるってどういうこと?
それから、地下への階段を下りたらどうなるのっ?」


ルカに、すべての質問をぶつけた。


私なんかに教えてくれるつもりはないんだろうけど。


こんな状況になって、ただ指をくわえて見てるだけなんて、私にはできない。


少しでも、何が起こっているのか把握したいじゃん!!!