悪魔なキミと愛契約



大きな窓から、外を眺めている。


眉を寄せて、切ない表情を浮かべながら。


……ルカ?

何を見ているの?


私は、そっとルカに近づいた。


どうして、そんな表情をしているの?



「……ルカ?」


私が声をかけると、ルカの眉がピクリと動いた。

次の瞬間。


「ふごっ――!!!!」


私目掛けて、履き替えたズボンを投げてきた。


「な、なにするんだっ!!」


顔面に当たったズボンを手で剥ぎとり、ルカに吠えた。


「おい、ブス。
まだ俺が声をかけていないだろう。何勝手に入ってきてんだ」