――眩しい。



瞼の向こうの異常な眩しさで目が覚めた。


ボーっとする頭。


ベッドの上でしばらく上半身を起こしたあと、半開きの目を窓に向けた。



くそっ

カーテン開けっ放しじゃねぇか。

眩しいはずだわ。


私は、朝から大きなため息をはき、のっそりとベッドから起き上がった。


タップリと寝たはずなのに、なんでか体が重い。


体も疲れてるし。


それに、何だか変な夢を見ていたような気がする。


どんな内容だったっけ?


とにかくムカつく夢で、ずっと何かと闘ってたような気がするんだよな。


現実逃避か?


私は寝起きの悪さに苛立ちながら、制服に着替えた。


ふと目がいったのは、机の上に置いてあった梓から借りたマンガの山。


やっべ……

結局読まなかったな。