正直。
ヘイリは話し合いなんかで済む相手ではないと思っていた。
闇の心しか持ってなくて
人を傷つけることを、ただ楽しんでいるだけだと。
でも。
違ったんだ。
ヘイリも、私達と同じように悩み、苦しみ、どうすることもできずにもがいていただけなんだ。
誰にも、SOSを出せずに、ひとりで抱えていたんだな。
寂しかったんだな
ヘイリ――…
「兄上……
私は……兄上の…力…に」
突然。
ルカの翼がしんなりと垂れ、地面目掛け落下し始めた。
「ルカっ!!!!」
体が勝手に動いた。
ルカが地面に叩き付けられるまでに、間に合ってくれっ!!!!
しかし……
ダァーン!!!!
ルカの体は強く地面に叩き付けられ、砂埃の中に消えてしまった。
「ルカーーーっ!!!!」



