美人キャスターに見送られ

いつも通りの1日をスタートした。


はずだったのに――…







「うぃ〜っす。
抜き打ちテストやるぞー」


やる気のない声で教室に入ってきたのは、国語の教師で私達の担任でもある太一だ。


教科書で肩を叩きながら

しかも、欠伸をしながらだるそうに教壇に立った。


「えー!!
そんなの聞いてなーい!!」


「当たり前だ、抜き打ちなんだから」


「えーーー!!!!」


クラス全員のブーイングを浴びながら、これまただるそうにテストを配る太一。


私は、回ってきたテストに視線を落とし、頬杖をついた。


普通に名前を書いて、答えを書いて。



眠い……

早く授業終われ。